離婚はしないけど夫を必要とは思っていない|家庭内別居でもない夫婦のリアル

2人の生活

夫への不満は、もうほとんどありません。
以前は小さなことで苛立つことも多かったけれど、気づけば最近はそれもなくなっていました。

それは自分が年を重ねて、諦めや「もういいや」という気持ちが自然と邪魔にならなくなったからかもしれません。
生活の中で「子供にしてあげたいこと」も、もうありません。子供は成人し、親としての役割にも一区切りがついたと感じています。

だから今は「私が自分の人生を生きているように、夫も自分の人生を生きている」――そんな距離感で過ごせています。
ただ、それは「これからの人生を一緒に過ごしたい」という気持ちとは違います。
いなくても生活はできるし、感情で「必要」と思うこともありません。

それでも夫が生活の中で担っている役割はあります。
たとえば、23年間ずっと“ごみ捨て”は夫の仕事。私はやりたくないし、それが夫の日常になっています。
夫は最後にお風呂に入り、掃除をしてから出てくる。
食材の買い物や夕食づくりもするようになり、言えば洗濯物を取り込んだり、洗濯機を回したりもする。
そうしたことは「ありがとう」と感じるよりも、ただ我が家の生活リズムの一部になっているのです。

有名人でも「家庭内別居」というスタイルを選んでいる人がいます。
たとえば奈美悦子さんは「夫婦円満の秘訣は家庭内別居」と語っています
(参考:スポニチ記事)。

私たちの場合も、似ているところがあります。
私はリビングにいて、夫は自分の部屋で仕事をしたり、自分のことをしています。
顔を合わせるのは、夫がトイレに行くときと食事の時間くらい。
それでも特に問題はなく、これが私たちの自然な生活リズムになっています。

だから「離婚しないけど夫を必要とも思えない」という感覚が生まれます。
家庭内別居でもなく、仲が悪いわけでもない。
ただ感情ではなく、生活のリズムとして共にいる。
それが、今の私にとっての夫婦のリアルな姿です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました