「恋愛を頑張るのをやめたら、私の条件に合った人と出会い、23年一緒に暮らしている。」
これは、「誰かに選ばれる恋愛」を続けてきた私が、ある日「安心できる人」を選ぶようにした結果だった。
恋愛の数は割と多かったと思う。でも、振り返ると私はずっと 「自分が選ばれるか?」 ばかり気にしていた。
「本当に好きか?」よりも、「相手が自分を選んでくれるか?」 「私を受け入れてくれるか?」を基準にしていた。
だから、「この人ならいけそう」と思ったら、自分にフィルターをかけて、相手の良いところしか見ようとしなかった。
でも、それって結局、「好きだから」じゃなくて、「選ばれそうだから」だった。
その結果、選んだ相手は、私を大切にしない人ばかり。
「好きになった人とうまくいかない」んじゃなくて、「うまくいかない人を好きになった気になっていた」だけだったのかもしれない。
「恋愛を頑張る」ことの違和感
それでも、「次こそは!」 と思いながら恋愛を頑張った。
でも… そもそも、なんで私は恋愛を頑張ってたんだろう?
誰かに受け入れてもらえない自分は価値がないと思っていたし、 何かに負けるような気持ちもあった。
だから、とにかく 「ずっと一緒にいてくれる相手」 を探した。
(結婚はしなくてもOK。でも、ずっと一緒にいたい人が欲しかった)
その一方で、仕事も頑張った。
フリーランスで目指した仕事で稼いで、男性に依存しないで生きていきたい。
だからこそ、「志のある人」 がいいと思っていた。
気づけば、サラリーマンと付き合ったことがなかった。
自由に生きている人と付き合うのは楽しかった。 でも、そんな人は家庭人には向いていなかった。
それでも 「家庭人にしてみよう」 と試みた。
結果、私が傷ついて終わった。
振り返れば、相手が私を本気で好きじゃなかったから、じゃなくて、
そもそも私自身が 「この人と安心して生きていけるのか?」 なんて考えていなかった。
「恋愛はもういい」と思った時
「好きかどうか」よりも、「選ばれるかどうか」にこだわっていた自分に気づいたとき、
「そもそも、自分が安心して暮らせる相手ってどんな人だろう?」と考え直した。
・まじめで、自分の仕事が好きで、才能がある人
・恋愛には疎いが、そばにいてくれる
・私を傷つけない
・一緒に行動してくれる
・優しい
そういう人となら、一緒に暮らせるかもしれない。
そう思って、今までとは違うタイプの人と同棲してみた。
「安心できる人」との同棲生活
彼は、飲み歩いても、どこへ行こうとも何も言わなかった。
私の行動を責めない。文句も言わない。
だから、私も何も言わなくてよかった。
「あなたがこうだから、私もこうする!」
そんな駆け引きがない。ただ、楽しく生活できた。
私の仕事を理解してくれる。
私の自由を奪わない。
私の決断をサポートしてくれる。
そして、ちゃんと稼ぐ人。
「こういう人となら、暮らせるのかもしれない。」
そう思った。
「好き」じゃなくて「安心」を選んだ日
数年同棲し、ある日こう決めた。
「結婚はしなくても、ずっと一緒にいよう。」
そして、家を買った。
そのときは
「次の住む場所が見つかって良かった!」 くらいの軽いノリだった。
でも振り返れば…
すごい大きな買い物をしちゃったな。
振り返ると、あの時の決断は正しかった。
お互い未来を見ていた。
二人で仕事を頑張って、一緒にローンを払っていこうと約束した。
だって、個人事業主同士。
老後に部屋を借りられない時代が来ると思っていたから。
23年経った今でも、あの決断は良かったと思う。
だって、家を手放さなくて済んでいるし、老後も住める場所がある。
「恋愛をやめたら、夫がいた」
恋愛を頑張ることをやめて、 「自分が安心できる人」 を選んだ。
そして、23年。
見た目の好みや「好き」だけで選んでいたら、きっと今の生活はなかった。
でも、あの時 「安心」を選んだからこそ、今もここにいる。
一緒にずっと住む家を買う決断をした私たちは間違っていなかったと思う。
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