中学受験が終わって気づいた“夫への期待の薄れ”
中学受験が終わったとき、ようやく少しは落ち着けると思っていました。
「もしかしたら、これをきっかけに夫も少しは支えてくれるかもしれない」――
そう思っていた私が、甘かったのです。
塾代とプレッシャーと孤独
小学5年生~6年生の2年間、塾代の支払いは想像以上で、毎月の生活に負荷を感じていました。
「来月も稼げるだろうか?」と、年中不安の中で働いていた頃のことです。
思い切って夫に相談しても、返ってきた言葉は冷たく、
「それはそっちが勝手に決めたことだろ」
「大学だってお金がかかるんだから、今から受験なんて」
というものでした。
そのたびに、心の奥で「いつかこいつが困っても金銭面では絶対に助けてあげない」と思いながら、不安をかき消すように仕事を頑張っていました。
合格の瞬間に見えた現実
子どもが合格したとき、夫はニコニコしながら「おめでとう」と言いました。
でも私には、「お疲れさま」も「ありがとう」もなかった。
その瞬間、胸の中で何かが壊れました。
夫への信頼も、感謝の気持ちも、すべて音を立てて消えていったようでした。
頼れない人が、ただの「同居人」に見えてきた
そこから少しずつ、夫が“ただの見た目は優しい、いい人”にしか見えなくなっていきました。優しさと言い人だけでは、家庭は支えられない。
頼りがいがない人はパートナーではなく“超お荷物”に見えてしまう瞬間があります。
当時の私は、そんな自分に驚くほど冷たくなっていました。
お金の現実と信頼の消失
大学の学費を計算したとき、思いました。
これまで私が子どものために使った中学受験費・塾代・習い事・医療費などをすべて足すと、まるで「大学の4年間分」と同じくらいの額でした。
だからこそ、どこかで夫が
「大学は俺が出すから、今はお前が頑張ってくれ」
そんな言葉をかけてくれることを期待していたのかもしれません。
でも、私が本当に聞きたかったのは「大学は俺が出す」ではなく、
「今の大変さをわかってる、無理しないで。でも応援はするから今はお願い」――
そんな“応援の言葉”でした。
少しはお金を出して助けてくれたらいいとは思っていたけれど、それより私の頑張りを見て、無理しないでねって寄り添ってくれる一言のほうが何倍も欲しかった。
その言葉さえあれば、私はがっかりすることなく笑顔で頑張れたのに。
そう思うたびに、心の奥で静かにひびが入っていったのです。
形だけの夫婦、13年目の現実
その時、結婚13年目。もう夫婦の信頼関係は、かつての形をとどめていません。
“法律上の夫婦”というだけの関係。
離婚を切り出したとき、夫が言ったのは――
「戸籍が汚れるのは嫌だ」という言葉でした。
愛も信頼もな感じさせることなく、ただ体裁のために夫婦でいる。
その現実が、何よりむなしかった。
空想の中で模様替えをしながら思ったこと
そんな日々の中、私は時々空想の中で“部屋の模様替え”をしていました。
でもそれは、インテリアを変える楽しみではありません。
夫がいなくなったら――
夫のものは、お金に換えられるものはすべて売る。
ブランド品も、電化製品も、現金に変える。
残ったものは全部捨てる。
想い出の品も、写真も、結婚当初に選んだ家具も、もう一つもいらない。
夫と過ごした痕跡をこの部屋からすべてなくす。
そう想像することで、心の重さが少しだけ軽くなりました。
悲しみではなく、静かな決意。
「この人はもう、私の人生には必要ない」――そう思った瞬間でした。
この家で、子供を育てる事だけを大切に生きていこうと決めました。
救ってくれたのは、子どもの一言
唯一、「お母さんありがとう」と言ってくれたのは子どもだけ。
その一言で、どれだけ報われたかわかりません。
きっとこんな私の気持ちも汲み取っているんだろうな。子供の心の成長の妨げになったらそれも嫌だな。とは思ったけれど、こんな気持ちになったらもう仲の良い両親ではいられません。
夫を育てた親へ、そしてこれから息子を育てる母親たちへ
いま思うのは――夫の両親には、息子を「家庭を背負える男」に育ててほしかったということ。
もし自分の息子が、誰かと家庭を築く時に「相手に寄り添えない男」に育っていたら、それは“親の責任”でもあります。
仕事がない時にアルバイトしてでも今のお金を作る事も出来ない人間です。
過去に仕事に煮詰まって苦しい時に夫は年をとった父親にお金を借りようとしていたことがありました。そういうのもなんだかガッカリした原因の一つでもあります。
結婚はゴールじゃない。始まりを誤ると、後悔は続く。
これから相手を探そうとしている女性たちへ。
依存心が強い・自分の都合でしか動けない・責任を取らない男とは、付き合ってもいいけど、結婚はしないほうがいいよ。って言いたい。
「戸籍が汚れるから離婚は嫌だ」なんて言う男は、
結婚そのものにしがみついているだけの、つまらない、頼りにならない人間です。
「期待しない」ことは諦めじゃない
夫に期待しないことを「仕方ない」と思うことで、私は自分の生き方を貫いてきました。今になって思うのは、
“仕方ない”で終わらせるほど、結婚生活は軽くないということ。
結婚してから後悔している人。
子どものためだけに夫婦を続けている人。
それでもまだ、夫を完全に嫌いになれない人。
そんなあなたに伝えたい。
「期待しない強さ」は、諦めではなく、自分を守る選択でもあるということを。
女性が当たり前のように働ける社会になってきたからできる選択なのかもしれません。
▸参考リンクです。参考にしてみてくださいね。
中学受験にかかる費用:「保護者300人に聞いた 中学受験にかかった総費用 200万円~300万円が最多」 リセマム
夫婦関係/相談・不安:「既婚者2000名調査 約6割がパートナーに対してストレス・不安を感じている」 prtimes.jp

結婚後の後悔を感じる女性|夫婦関係のすれ違いと期待しない強さを描いたブログ
こちらの記事も合わせて読んでみてください。
最後まで読んで下さってありがとうございました。

コメント